North Carolina, United States, page #46,612

ノースカロライナ大学チャペルヒル校は、1789年に創立された、アメリカ合衆国ノースカロライナ州チャペルヒルにある州立の総合大学である。アメリカに現存する州立大学の中で最古の大学であり、公立(パブリック)の大学の中での名門校を指すパブリック・アイビーの当初8校の内の1校。学問上の質においては、ハーバード、イェール大学などのアイビーリーグに比肩する。毎年更新されるTimes誌の世界大学ランキングでは上位30位に位置する難関校。歴史ノースカロライナ大学は、1789年に開校、1795年より学生の受入れを開始した全米最古の公立大学であり、18世紀に学位を授与した唯一の公立大学である。当時はオールドイースト(Old East)と呼ばれる単一の建物(現在も学生寮として使用されており、公立大学では全米最古の建物である)があったのみであるが、19世紀に入るとキャンパスが拡張され、カリキュラムも古典から自然科学へと広がりを見せた。南北戦争後の影響により一時休校を余儀なくされたものの、再開後は全米初のサマープログラムを導入するなど、再び拡大した。1932年には、ノースカロライナ州内の3つの大学が単一のシステムで運営されるようになり(現在ではノースカロライナ大学システムと呼ばれる)、競争を避ける観点よりエンジニアリングスクールがノースカロライナ大学から、ローリーにあるノースカロライナ州立大学へ移転されるなどの再編が行われた。1963年からは、ノースカロライナ大学システムの旗艦校として、ノースカロライナ大学チャペルヒル校と呼ばれる。尚、2016年現在、ノースカロライナ大学システムは当校を含めた16大学から構成されている。キャンパスキャンパスのあるチャペルヒルは総人口59,000人のうち過半数が学生と教員・スタッフによって占められている文教都市である。治安の良さと気候の温暖さともあいまって、全米でも有数の暮らしやすい街とされている。近隣のダーラム、ローリーと共にトライアングル地区を構成し、シリコンバレーに次ぐハイテク産業の集積地となっているなど、名実共にNorth Carolina州の中心となっている。大学は、チャペルヒル中心部の広大な敷地内に、教室・研究棟・病院・図書館・学生寮・学生ショップ・アメリカンフットボールやバスケットボール等の競技場等数多くの施設を抱えている。学問2016年現在、ノースカロライナ大学チャペルヒル校には78の学部プログラム、112の修士課程、68博士課程のプログラムがあり、学生数は約29,000人、140カ国以上から留学生の受け入れを行っている。教授陣は3600人程度。 USニューズ&ワールド・レポート誌2014年度ランキングでは、全体の学部プログラムは全米で第30位、公立大学ではカリフォルニア大学バークレー校(第20位)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(第23位)、バージニア大学(第23位)、ミシガン大学アナーバー校(第29位)に続く第5位にランキングされている。また、同ランキングにおける個別の学問分野では、図書館情報で全米1位、パブリックヘルスで2位、医学(プライマリ・ケア)で2位、薬学で3位、コンピューター科学で10位となっている。また、2007年10月には同校教授のオリヴァー・スミティーズがノーベル生理学・医学賞を受賞した。さらに2015年10月に同校教授のアジズ・サンジャルがノーベル化学賞を受賞した。. [read more]