Hawaii, United States, page #2,694

ニイハウ島()は、太平洋のハワイ諸島にある個人所有の島である。概要ニイハウ島は、カウアイ島から南西27kmの位置にある。島は490万年前から活動した楯状火山であるがすでに活動は終え、山体は東側に大規模な地すべりで崩壊している。最高峰は標高390mのパニアウ山( )。1795年、カメハメハ1世によってハワイ王国が建国された後も、ニイハウ島は首長(Kaumualii)の統治下にあった。しかし、1810年にハワイ王国が遠征軍を派遣した結果、カウムアリイは降伏し、ニイハウ島はハワイ王国の一部となった。1864年、スコットランド人の(Elizabeth Sinclair)夫人が、カメハメハ5世(1863年 - 1872年)からピアノ1台と 10,000ドルで、ニイハウ島を島民付きで買い取った。現在もシンクレア夫人の末裔である、ロビンソン一家がニイハウ島を所有している。島に出入り出来るのは原則としてロビンソン一家とカウアイ郡の関係者だけで、一般人の出入りは難しいと言われている。現在では島の一部を散策できるツアーもあり、上陸については容易であるが、島民への接触は招待された者以外は認められていない。島民面積は179km2で、人口約250人である。ニイハウ島民は、ロビンソン一家とそれに仕える日系人の子孫を除けば全員が純粋なハワイ人である。ニイハウ島民は(2016年)現在もハワイ語ニイハウ方言を使用し、(Puʻuwai)と言う村落で古来からの伝統的な生活を送っている。しかし実際には、これらのニイハウ島民は外部世界とまったく接触がないわけではなく、船でカウアイ島へ買い出しに出たり、他の島に移住している親類宅を訪問しているなど、一般に喧伝されているよりも普通の日常生活を送っている。ニイハウ島事件1941年(昭和16年)12月7日、真珠湾を攻撃した日本海軍の零戦のうち1機がエンジントラブルのためニイハウ島に不時着した。パイロットの西開地重徳一飛曹は、一旦は日系アメリカ人2世の原田義男に救助され匿われたものの、住民に地図や拳銃を奪われ、取り戻すために戦ったのち、西開地は殺害され原田は自殺した。なお、島民にも負傷者が出た。. [read more]