Bangkok Metropolis, Thailand, page #14,485

タイのバンコク・プラナコーン区にある王宮(พระบรมมหาราชวัง、Grand Palace)はタイ国王の「公的」な居住地であり、国内すべての宮殿の中でもっとも重要であるとされる宮殿。ただし、実際にはラーマ9世以降国王は居住しておらず、日常的な公務も行われていない。したがって、チャクリー王朝あるいはチャクリー家のシンボル的存在にとどまっている。名称この宮殿の名称には特定の固有名詞等が含まれていない。タイ語ではこの宮殿はプラボーロマラーチャワン(พระบรมมหาราชวัง')と呼ばれるがこれは宮殿という意味の語(前述タイ語の最後の言葉「ワン」)を絶対敬語にしたものであり一般名詞である。従って日本語では「王宮」のような言葉でしか表せない。概説王宮の建設は1782年5月6日に着工した。当時は木造の伝統的様式、いわゆる「タイ・ハウス」と呼ばれるで建てられていた。翌年から徐々に要塞化してコンクリートの建造物を建設し、国王を経るごとに増築され続け現在みられるような形になった。王宮はおおざっぱに北から寺院(ワット・プラケーオ)やかつて公官庁が存在した外側部分、国王のオフィスである中間部分、国王の家族が居住する内側部分となっており、宮殿の北側を「前」と表現するなど北向きを意識して建てられた宮殿である。なお「王宮」の範囲は明確ではなく、伝統的に王室専用の仏教寺院と同時に建設することが一般的であった時代に建築されたため、ワット・プラケーオを含んでいることが多いが、ここでは寺院については触れず、寺院に関しては該当ページを参照するものとする。. [read more]