Gangwon-do, South Korea, page #215

南怡島(なんいとう、ナミソム)は大韓民国中北部を流れる北漢江の中にある、南北に長い半月型の島。直径4km、面積40万m2で、韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影に使われた観光地として知られる。行政上は江原道春川市に属しているが市中心部からは離れており、西岸の京畿道加平郡との関係が深い。沿革春川市南山面芳荷里に属する。もともとは北漢江沿いの微高地で、洪水時にのみ孤立する地形であった。1943年に下流(南方)に清平ダムが完成し、北漢江の水位が上昇したことによって陸地から切り離され、恒常的な島となった。「南怡島」の名は、若くして悲劇的な最期を遂げた朝鮮王朝時代(15世紀)の将軍・南怡の墓が島内にあることに由来する。1960年代の後半から島の所有企業による観光開発がはじめられ、自然に囲まれた観光地として知られていた。しかしこの島が韓国内外で著名となった契機は、2002年に韓国で放送されたドラマ「冬のソナタ」である。島内の各地でロケが行われ、メタセコイア並木は女性主人公ユジン(チェ・ジウ)と男性主人公チュンサン(ペ・ヨンジュン)がデートした場面に使用された。このドラマは日本(2003年)や台湾でも放送され、島を訪れる韓国人・日本人・中国人(特に香港人)・台湾人観光客が急増した。ドラマ人気が一巡した今は、観光客数も一時よりは落ち着いている。現在島を所有しているのは「株式会社南怡島」で、絵本作家の康禹鉉が代表を務める。2006年3月1日に「ナミナラ共和国」として「独立」を宣言し、ミニ独立国の体裁をとっている。施設「冬のソナタ」関連の観光名所としては、メタセコイア並木の入り口に主人公2人が見つめ合う等身大の銅像が建てられているほか、初デートのベンチや、死亡したと思われたチュンサンの慰霊をおこなった桟橋、出演者のサインを展示した「恋歌の家」などがある。「冬のソナタ」関連以外の本来の施設としては、アジアフアミリーレストラン東門・韓食専門レストラン南門・ホテル静観楼・美術ギャラリー・子供向けの遊具やミニ列車・バンガロー・貸し自転車・貸し電動バイクなどがある。また、ダチョウやリスが放し飼いにされ、訪問者に愛嬌をふりまいている。. [read more]