Kagawa, Japan, page #112

八坂町(やさかまち)は、香川県高松市中心部の町丁。郵便番号は760-0049。住居表示に関する法律に基づく住居表示は実施されていない。歴史町名の由来は、隣接する塩上町にある八坂神社の眼前にある町という意。もともとこの地は隣接こそしているものの高松城城下町の外であり、香川郡東浜村の一部であった。1890年(明治23年)2月15日の高松市成立に伴い、この地は東浜村から分離され同市の市域の一部となったが、もともと城下町の外であったため城下町由来の町名が存在せず、長屋があったという理由から「十番長屋」という通称地名で呼ばれていた。1912年(明治45年)4月30日には高松電気軌道(現・ことでん長尾線)が開通し、その起点駅として現・瓦町駅志度線のりば付近に出晴駅が開業した。その後、1913年 (大正2年) 10月15日には東讃電気軌道(現・ことでん志度線)が今橋駅から順延され、同じく起点駅として現在の長尾線より北側のことでん瓦町変電所付近に出晴駅が開業した。1914年(大正3年)にそれまで通称地名しかなかったこの地に「八坂町」の町名が設定され、高松市の町丁の一部となった。その後、志度線はさらに順延され1915年(大正4年)4月22日には公園前、1917年(大正6年)5月20日にはその先に志度線直通の市内線が開通し、高松駅前まで到達した。1945年(昭和20年)7月4日未明にはアメリカ軍による無差別絨毯爆撃「高松空襲」を受け、焼失率100%で町内全てが灰燼に帰した。この影響で同月30日に出晴駅は廃止され、現・瓦町駅に統合されている。. [read more]