Hong Kong, Hong Kong, page #3,856

跑馬地(ほうまち、広東語読み:パウマーテイ、)は、香港島湾仔区の中南部にある地域である。 香港において、もっとも早期に開発された地域の一つであり、ハッピーバレー競馬場がある事で知られている。 香港島随一の繁華街である銅鑼湾や湾仔に隣接しており、香港トラムのハッピーバレー支線で移動する事が可能である。繁華街に隣接しているものの、比較的静かな環境でもあり、山麓には高級住宅街が広がっており、香港の有名人が数多く居住している。名前の由来跑馬地は、元々黄泥涌峽と呼ばれていたが、イギリス人によってハッピーバレー(快活谷)と改められた。その後、ハッピーバレー競馬場の設置に伴い、漢字名を「跑馬地」に改められたが、今も快活谷の漢字が使われる事がある。1941年から1945年にかけて、日本が香港を占領していた当時は、「竹葉峽」と改称されていた。よって競馬場名も、「竹葉峽競馬場」となっていた。歴史山に囲まれているハッピーバレーは、かつては川沿いの湿地帯であった。黄泥涌峽と呼ばれる峡谷にあり、ひとたび雨が降ると、黄色く濁った水が流れる環境にあった。1840年代、阿片戦争に勝利したイギリス帝国は、香港の割譲とともに香港島に駐屯地を設けたが、マラリヤなどの熱帯病に感染して命を落とす兵士が続出した。死去した兵士の多くは、黄泥涌峽に作られた墓地に葬られたが、兵士たちは墓地が並ぶ場所を「ハッピーバレー(快活谷)」(Happy Valley)と呼ぶようになった。1846年、イギリス軍が駐留兵士たちの娯楽として競馬の開催を考えた際、香港島では数少ない平地であるこの地が選ばれ、「ハッピーバレー競馬場」が設置された。1904年、香港トラムがハッピーバレー支線を開業した。以後、競馬場周辺から開発が進み、今では周辺の山腹まで高層マンションが立ち並ぶ住宅地帯となった。. [read more]