Restaurant - Hovedstaden, Denmark, page #79

ノーマ()は、デンマーク・コペンハーゲンにあるレストラン。2003年に開店し、がシェフ長を務める。店名はデンマーク語の「nordisk」(北欧の)と「mad」(料理)を組み合わせた造語である。その独創性や革新性によって知られている。2010年・2011年・2012年・2014年にはレストラン誌の「世界のベストレストラン50」で第1位に選出された。歴史コペンハーゲン中心部の地区、ウォーターフロントにある(かつては倉庫)にレストランがある。1800年代に建てられたこの建物はグリーンランド貿易スクエアに位置しており、ここは200年間もフェロー諸島、ノルウェー北端のフィンマルク県、アイスランド、特にグリーンランドとの貿易の中心地だった。干魚、塩漬けニシン、鯨油、鯨皮などが倉庫周辺に保管され、やがてヨーロッパの市場に出荷された。2003年にこの倉庫が北大西洋ハウスという文化芸術施設に転換されると、同時期に料理人のと実業家のによって「ノーマ」が開店した 。内装はスペース・コペンハーゲン設計事務所が手掛けている。2004年、レゼピとマイヤーは「新しい北欧料理のためのマニフェスト」を発表し、「私たちの地域を思い起こさせる、純粋さ、新鮮さ、シンプルさ、道徳を表現すること」や「自給自足されてきたローカルな食材を高品質な地方産品に」などの10か条を定めた。このマニフェストは北欧諸国閣僚評議会で採択されるなど受け入れられ、アメリカ合衆国のタイム誌には「ノマノミクス」という記事が掲載された。この記事によると、「ノーマ」の影響でデンマークを訪れる観光客が増えた上に、農家や漁業者なども恩恵を受けているという。2008年にはレゼピが国際ガストロノミー会議で年間最優秀料理人に選ばれた。同年の「ノーマ」は旅行サイトのトリップアドバイザーが選出する世界最優秀レストランに選ばれている。デンマーク食品管理局の報告書によると、2013年2月12日から16日にノーマで食事をした435人の客のうち63人が食中毒の症状を訴えた。これらの症状はノロウイルスに起因し、先に感染していた厨房のスタッフから意図せずに感染したとされている。2013年10月6日にはCNNの料理番組「アンソニー・ボーデイン世界紀行」シーズン2エピソード4で取り上げられた。2012年7月28日から8月6日、イギリス・ロンドンのメイフェア地区にあるホテル「」に10日間限定の仮店舗を開設した。一方で、7月22日から8月13日の間、コペンハーゲンのレストランは改装工事のために休業した。レゼピやマット・オーランドを中心とするレストランのスタッフは、生きたアリを使用する象徴的な料理のほかに、スコーン、クロテッドクリーム、ランカシャー・ホットポットなどイギリス料理のアレンジを含む9品(195ポンド)を提供した。. [read more]