Uncategorized - China, page #19,113

開平楼閣と村落(かいへいろうかくとそんらく)は、広東省開平に位置する、ディアオロウ(碉樓, diaolou,diaoは石偏に周)という高層の楼閣で著名な村落群で、現存の高層楼閣は1833棟にのぼる。これらの楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の伝統と西洋の建築意匠が見事な融合を見せている。2007年6月28日、開平市の赤坎鎮、自力村、方氏灯楼、蜆岡鎮、百合鎮の村落群はニュージーランドのクライストチャーチで開催された世界遺産委員会会議で世界遺産リストに登録された。歴史初期明代、水害と匪賊による被害を防ぐ目的で、開平の住民によって望楼の建築が始められた。しかし、アヘン戦争以前、その棟数は大規模なものではなかった。最盛期19世紀中葉、米国とカナダの西部大開発に伴い、ゴールドラッシュと大陸横断鉄道の建造に大量の労働力を必要とするようになった。同時期、開平地区では「土客械闘」(客家と本地人の争い)が盛んに発生して、生活を脅かされた大量の農民がアメリカ大陸への移民となって流出した。彼らは主に北米に移住して現地の労働力となった。1880年代、米国とカナダは排華法案(:zh:排华法案)により排華政策を実行しはじめ、中国人労働者は帰郷して現地で土地と家を買い、家庭を持つことを強要された。19世紀末から1920年代終わりに、米国、カナダ両国の経済の急速に発展に従い、中国人労働者の収入と開平華僑による為替送金額が増加して、開平に多数の望楼が建造される経済的条件が整った。1900年~1931年、開平には1648基の望楼が建造され、総計の89. [read more]