Stadium - Canada, page #21

ロジャーズ・センター()は、カナダのオンタリオ州トロントに所在する世界初の可動式屋根付き多目的スタジアム。トロント・ブルージェイズ(MLB)及びトロント・アルゴノーツ(CFL)のホームスタジアムである。また、大規模な国際会議、展示会、コンサートなどの会場としても使用されている。1989年に開場した当初は、市民からの公募を経てスカイドーム(SkyDome)と命名されたが、2004年11月、ロジャーズ・コミュニケーションズによる買収に伴い、2005年2月から「ロジャーズ・センター」に名称変更した。略史旧称スカイドームは、1986年4月に起工、約3年の工期の後、1989年5月に完工した。設計は、ロッド・ロビー(Rod Robbie)とマイケル・アレン(Michael Allen)が行い、トロントのエリス=ドン建設(Ellis-Don Construction)が建設工事を施工した。建設費用は総計約6億カナダドルにのぼり、費用はカナダ政府、オンタリオ州政府及び30社からなる企業連合体が負担した。名目上は多目的スタジアムとして計画されたが、実際には、トロント・ブルージェイズが新球場を必要としていた事が、スカイドーム建設の決め手となった(1989年までブルージェイズは手狭で老朽化したエキシビション・スタジアムを本拠としていた)。スカイドームのこけら落としは1989年6月5日、5万数千人を集めて客席は満員にふくれあがったものの、ホームのトロント・ブルージェイズはミルウォーキー・ブルワーズに 3 - 5 で敗れた。しかし、その後のブルージェイズが好成績を収めたこと(1989年地区優勝、1991年リーグ優勝、1992年・1993年ワールドシリーズ優勝)と当時最先端だった斬新な施設の相乗効果で、スカイドームは1991年にシーズン観客数400万人以上を集めたメジャーリーグ初のスタジアムとなった(その後1993年まで400万人以上を継続した)。このようにスカイドーム最初の5年は成功したスタジアムとしての評価を受けていた。こうした華やかな話題の一方で、スカイドーム建設に出資した30社の企業連合体が、巨額の債務に苦しみ続けており、多数の観客を集めていた1990年代初期でさえ、政府から巨額の資金援助を受けていた。1990年代中盤からは、ブルージェイズの不振もあって資金回収が滞っていき、企業連合体によるスカイドーム運営会社は1998年にとうとう経営破綻してしまった。その後、スカイドームの経営は、アメリカ・シカゴの投資グループ、スポーツコ・インターナショナル(Sportsco International)が一旦継承することとなった。. [read more]

BCプレイス(英語:BC Place)は、カナダのバンクーバーにあるドーム型屋内競技場。概要1983年完成。「BC」とは、バンクーバーを含むブリティッシュコロンビア州(Province of British Columbia)の略称である。内外の気圧差によって屋根を支持する空気膜構造による建築物であり、同方式では世界最大。同方式を採用し、BCプレイスの5年後に竣工した日本の東京ドームが類似した外観を持つ。バンクーバー国際交通博覧会(1986年)と連動してウォーターフロントの再開発が行われ、BCプレイス・スタジアムは同博覧会メイン会場の中心部に接する位置に建設された。カナディアンフットボールリーグ・BCライオンズの本拠地で、フットボール以外にもコンサート、見本市などに利用されている。2007年1月5日、ドーム屋根の一部が破損し、陥没する事故が起こった。2010年開催のバンクーバーオリンピックでは開会式と閉会式の会場として使用され、バンクーバーパラリンピックでは開会式会場として使用された。2015年にカナダで開催されたFIFA女子ワールドカップでは、決勝などが開催された。2015年~2016年シーズンからワールドラグビーセブンズシリーズの会場としても使われることになっている。改装計画2008年5月に、観客席及びトイレと店舗の改装、テフロン屋根を開閉式に変更するなど、1億5000万ドルの改築計画を発表した。計画は二期に分かれており、座席、トイレ、店舗、VIPスイート改装は2010年のバンクーバーオリンピック前に行う。開閉式屋根は五輪後の2011年に行い、五輪前には屋根の修理を行う。新しい開閉式屋根は、建築家も同じドイツ・フランクフルトのコメルツバンク・アレーナと似た設計になる。. [read more]